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ヒビカラカラ

白昼夢


55


その肌は白く透明で
薄茶の細い髪の毛が光っていた


何か 言葉を発しているように見える口元
独り言なのか 
誰もいない外へ向かって


振り向いた彼女のおでこに
血が流れた痕があった
瞳は何処も見てはいなかった


私は見つめていた ずっと
その 傷跡を


綺麗過ぎるものと 何かを引き換えにしてしまったのだろうか
まだ 動いている唇を見る


どちらにしても
その血は あまりに綺麗だった


濁った私の血とは正反対の
無垢な血を


私は 見つめ続けていた




- 白昼夢 -  GRD-Ⅳ

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