ヒビカラカラ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

白昼夢


55


その肌は白く透明で
薄茶の細い髪の毛が光っていた


何か 言葉を発しているように見える口元
独り言なのか 
誰もいない外へ向かって


振り向いた彼女のおでこに
血が流れた痕があった
瞳は何処も見てはいなかった


私は見つめていた ずっと
その 傷跡を


綺麗過ぎるものと 何かを引き換えにしてしまったのだろうか
まだ 動いている唇を見る


どちらにしても
その血は あまりに綺麗だった


濁った私の血とは正反対の
無垢な血を


私は 見つめ続けていた




- 白昼夢 -  GRD-Ⅳ

スポンサーサイト

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。