ヒビカラカラ

春のような 冬の朝に


Kotona*kan vol.24


春のような 冬の朝に

彼が 死んだ

わたしの 中で



その扉を 開けるはずだったのに

どこにでもある

どこにでもない

「想い」という名の扉




匂い 舌ざわり 固い記憶

ずっと 消えないと 知ったとき



彼が 死んだ

わたしの こころの 奥底で


頭の良いひとたちは 愚かだと笑い

憐れみの眼差しを 投げかけるだろう




愚かな人たちは 愛と名づけて

安易な希望に 明日を夢見るだろう


きれいな想い出になんてならないよ




昇華して 風にとばされてしまうような

そんな 

そんな

軽い想いなら わたしは彼を失わなかっただろう




やわらかい羽のように やさしく扱わなかっただろう


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春のような 冬の朝に
Kotona*kan vol.24 ( text by yuki@moving-on / photo by hayano )
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