
仲間はみんな飛び出しているの
この固い金網から
だけど私はまだ戸惑っているの
ここから出てしまったら もう戻れない
どうしたらいいのか戸惑っているの
少しだけ手伝ってあげようと思ったけれど
手が躊躇した
彼女は私と一緒 自分から出なくては意味がない
見守っているから
だから いつか一緒に外へ出よう
想像以上の楽しい世界が待っているかもしれないよ

こんにちは
そんなにピリリと緊張しなくていいよ
本当はあなたと握手でもしたいけれど
また今度にするね
今度会ったら 握手してお庭でお茶でもしましょうね
そしてその次は 一緒にお散歩でもしましょう
いいでしょ?
じゃあ またね
また会いましょうね

ねぇ。 何が見える?
そうっとそうっとのぞいてみて
私が見える?
もし目が合ったら 思いきり手を振るね
駆け寄って ぎゅうぅって出来ないから
だから おもいきり手を振るね
もし何も見えないのなら そう言って
あなたの言葉で そう言ってね
駆け寄って ぎゅうぅってした後に
ひっそりひっそり消えるから

ふたりいるわたし
わたしは
やっぱりふたりいて
それはどうしようもなくって
口紅のあかさも
つくりものの香りも
強がりな言葉も
それもひとりのわたし
あなたの前では
ほんとうのわたしでいたいよ
この海のように
正直で 素直で
見つけてほしいんだ
あなたには
あなたにだけは
ふたりいるわたし
photo by hayano5/text by bb□

わたしと海と願いと
海がすきで
だいすきで
哀しいくらい
ちいさいわたしは
海とはなして
たくさんはなして
あきれるくらい
こどもなわたしは
夏の火照りを
焼きつけて
ひさしぶりに
ぐっすり
眠るんだ
あなたに逢えた
そんな気がしたんだ
わたしと海と願いと
photo by hayano5/text by bb□

どこからでもいいよ
いつからでもいいよ
スタートラインはいっぱいあるのだから。
歩こうか? それとも走ってみる?
手を繋いだってかまわないよ。
そう遠くない昔のこの日 平和へと踏み出したように
夏の終わりも近い今日 勇気を出して一歩を踏み出すよ。
光っていて長いこの道を ゆっくりゆっくり歩いていこう。
生きていることを感じるために。
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